Europe

地獄に堕ちるマクロン

10.07.2023

フランスの街頭で怒りに満ちた人々の暴力的な振る舞いを初めて目の当たりにしたとき、たちまち思うのは「これが革命だ。政府は持ちこたえられない。フランスは終わりだ。政府は倒れるだろう」ということです。抗議するのが、郊外のアラブ系やアフリカ系の若者であったり、ポピュリストの"黄色いジレ"運動の人々であったり、不満を持つ農民であったり、性的マイノリティの支持者や反対者であったり、あるいは家族や伝統的価値観の支持者、ナショナリスト、反ファシスト、アナーキスト、学生、年金受給者、自転車乗り、動物保護活動家、労働組合員(CGT)、環境活動家であったり、彼らの所属や立場は様々です。彼らの群衆は数千人、数万人、数十万人、時には数百万人に膨れ上がります。

ヌーマキアの紹介(講義6)ヨーロッパ文明

28.01.2023

さて、第6回目の講義は、「ヨーロッパ文明」をテーマにしています。ここでは、他の印欧語圏の社会はさておき、ヨーロッパの歴史、ヨーロッパの文化、そしてヨーロッパ人に焦点を当てます。ヨーロッパ文明は、二つの実存的地平の重ね合わせの上に成り立っており、その中心はディオニュソスとその解釈の問題であることが明らかになったわけです。ヨーロッパの歴史はティタノマキアかヌーマキアであり、このティタノマキアの基本条件は、偉大なる母、偉大なる母の文明の分野で、トゥラン系の印欧語文化とクルガン文化がやってきたという事実であった。前回の講義でディオニュソスの話をしましたが、ディオニュソスはこの文明の主要な問題であり、ティタノマキアが展開されている戦場であることを確認しました。

ヌーマキアの紹介(第3講) 印欧語文明のロゴス

24.01.2023

意識、人間の心、思考に関する哲学的学問である「ノロジー」に特化した講義を継続して行っています。今日は2つの講義があります。第3回目の講義は、「印欧語文明のロゴス」という名前が付いています。そこで今度は、前の2つの講義で説明した方法論を、具体的な対象、具体的な文明に適用していきます。これまで、3つのロゴス論と実存的な地平と歴史的なものの概念について話してきました。そこで、今度はそれを印欧語文化に適用してみることにします。まず実存的空間についてですが、この概念はさまざまなスケールに適用できます。小さな共同体、中規模の共同体、あるいは大きな共同体、たとえば同じ言語的起源を持つもの同士などです。そして、これから印欧語の実存的空間についてお話しします。印欧語の実存空間とは何でしょうか。それは最も大きな統合の形の一つです。印欧語的実存空間は、印欧語を話す人々が生活する空間と一致します。