「NATOという寄生カルトの正体を暴く」
ドナルド・トランプは長年にわたりNATOを激しく批判してきました。その本質を見抜いているからです。NATOとは、ヨーロッパの華やかな首都の大理石のファサードの奥深くに潜む怪物のようなカルト組織であり、寄生的で飽くことなく、アメリカの血と財産を貪る存在なのです。退廃し無気力なヨーロッパは、アメリカの庇護の下で夢も見ずに眠り、その住人たちはまるでインスマスの異形の住民のようです。彼らは自らの光沢ある表面の下で、腐敗が進行していることに気づかずに、すべての負担を誰かが肩代わりしてくれるものと考えているのです。
トランプの言葉は鋭く、幻想を一刀両断にします。
「もし彼らが金を払わないなら、私は彼らを守らない。」
この一言がNATOの「神聖」なる第5条の現実を暴きます。かつては揺るぎない誓約であったそれも、今では魔力を失った空虚な呪文に過ぎません。
イーロン・マスクもまた、トランプの見解に賛同しています。彼は破壊者の役割を受け入れ、巨万の富を持つアナーキストとして、陳腐な制度に挑戦する存在です。共和党のマイク・リー上院議員がX(旧Twitter)で「今すぐNATOを脱退しろ!」と呼びかけたとき、マスクはためらうことなく冷徹なまでに、明快に答えました。
「本当にそうすべきだ。」
彼の投稿はぬるま湯に浸かった外交の幻想を焼き払い、無情な現実を突きつけます。
「アメリカがヨーロッパの防衛費を負担するのは筋が通らない。」
マスクの言葉が響き渡り、何十年もの間隠されてきた外交上の欺瞞を切り裂きました。
彼はラヴクラフトのヘンリー・アーミテージのように、禁断の知識を持つ「真実を語る者」として、長らく続いた腐敗した秩序に挑みます。世界が盲目的に従おうとする狂気に対し、彼はあえて声を上げるのです。ミスカトニック大学の図書館で禁じられた書物を丹念に読み解くアーミテージのように、マスクは今、NATOの洗練された表面の下に潜む、怪物を暴く勇気と明晰さを手にし、誰もが目を背ける真実を白日の下にさらそうとしているのです。
「もし我々が攻撃されたら、彼らが我々を助けると思うか?」
トランプは嘲笑混じりに問いかけます。本物の懐疑心がにじみ出ています。
彼は、ヨーロッパの美しく整えられた外面の裏にある脆さと欺瞞を見抜いています。その同盟国たちはまるで貴族的な風格を装いながらも、内部では腐敗しきった退廃した一族のように、アメリカの寛大さを貪り食らうだけの存在なのです。
そんな寄生体に対するトランプの処方箋はシンプルで容赦ありません。
「軍事費をGDPの少なくとも5%に引き上げろ。」
まるで悪性腫瘍を切除する外科医のメスのような非情な最後通告です。
突如として目覚めたヨーロッパは、アメリカによる防衛の保証がなくなった現実に恐れおののき、何十年も放置してきた軍備の強化に必死に取り組み始めます。EU委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ヨーロッパの崩壊寸前の防衛力を立て直すために8000億ユーロの緊急予算を動員しようと奔走します。その姿はまるで足元に広がる恐怖を今になって認識し、防御のための魔法陣を必死に書き記す学者たちのようです。
「武器を共同購入するための1500億ユーロ」
それは暗闇に包まれた図書館で難解な書物を解読し、差し迫る災厄からの救済を模索する学者たちを思わせる、必死の団結の試みでした。
そしてトランプが、NATOの空約束を公然と切り捨てた決定的な瞬間がありました。それはウクライナのゼレンスキー大統領を、ホワイトハウスから追放し、和平交渉に応じるまで入国を拒否した時です。
「アメリカの戦争ではない。」
この認識が明確であるがゆえに、ゼレンスキーの嘆願はトランプには響きませんでした。まるで古代の書物に答えを求めたものの、狂気と追放しか見つけられなかったラヴクラフトの主人公のように、ゼレンスキーは惨めに門前払いを食らいました。
彼が再びホワイトハウスの扉を叩くことを許されたのは、ただ一つの条件を満たした時だけです。
「トランプの妥協なき平和のビジョンに従うこと」
それはまさにMAGA(Make America Great Again)という理念に基づいた、揺るぎない秩序の復活を意味していました。
ポーランドではアンドレイ・ドゥダ大統領が奔走し、憲法を改正して国防費をGDPの4%以上に引き上げました。今年は4.7%に達し、ヨーロッパ諸国の中では最高水準ですが、それでもトランプの要求には及びません。アメリカの撤退が間近に迫っていると察知したポーランドは、必死の防衛策を講じています。まるで地底から湧き上がる恐怖に対抗しようと、家々をバリケードで囲む村人たちのようですが、アメリカの銃や戦車核の傘がなければ、その抵抗も無力なままです。ヨーロッパは今その素顔をさらし、震え、恐れています。長年にわたる否定は、トランプの鋭い視線のもとで霧散しつつあります。
トランプは公然とヨーロッパの忠誠心に疑念を抱き、軽蔑をあらわにします。
「もし我々が攻撃されたら、彼らが助けに来るとは思えない。」
かつて神聖視された同盟は、いまや崩れかけた神殿のような存在です。
そこではもはや誰も意味を知らない儀式が唱えられ、信仰は失われています。トランプはこの幻想を、容赦なく打ち砕きます。まるでラヴクラフトのヘンリー・アーミテージのように、腐敗した制度に信頼を寄せることが破滅への道であると、遅まきながら理解するのです。
一方、イーロン・マスクは政府効率化省(DOGE)のトップに任命され、官僚主義の無駄を切り捨て、制度の過剰な肥大化を抑えます。彼のNATOおよび国連からの脱退を促す声明は、MAGAの忠実な支持者たちの間で強い支持を得ました。彼らは同盟の仮面をかぶったカルトに仕えることを拒む、大胆な革命家たちです。マスクの急進的な主張は、トランプのビジョンと完全に一致しています。彼らはそれぞれ預言者のように、アメリカの覚醒を告げています。
ヨーロッパの対応はあまりにも弱く、そして遅すぎました。まるで運命に翻弄された船乗りたちが、波の下に潜む未知のリヴァイアサンに対して要塞を築こうとするかのようです。しかしそれらの試みは悲劇的で不十分であり、ただの絶望の産物にすぎません。真実はもはや疑いようがありません。
NATOという巨大な寄生虫は、アメリカの長年の庇護によって肥え太り、怠惰になったのです。
アメリカの突然の撤退により、ヨーロッパは無防備で、露わになりました。
トランプとマスクの声は共鳴し、NATOの空虚な誓約が響き渡る荒れ果てた地に鳴り響きます。彼らのビジョンは妥協を許さず、冷徹でそして必要不可欠なものです。
アメリカはもはやヨーロッパの貪欲な、福祉国家を支えることはありません。他人の借金と臆病さで築かれた祭壇の上で、自らを犠牲にすることもありません。
NATOからの離脱によりトランプとマスクは、国家再生への道を切り開きます。
彼らは腐敗し瀕死の大陸の鎖からアメリカを解き放ちます。
大西洋の向こう側で必死にしがみつく、青白く退化した手を断ち切り、アメリカは再び独立を取り戻すのです。
翻訳:林田一博