「黙示録の時代に必要とされる完全なるロシア」

24.07.2024

私たちのネットワークにおけるトランプ-バンスについての非常に奇妙な解釈です。

一方では、彼らに対する批判や不信は、自立のベクトルが強まっていることの表れだという点で正しいです。我々は、強力な戦勝国軍、主権経済、そして真にロシア的な知的エリートを備えた、完全に自立したロシアを必要としています。そう、まさにそのようなロシアが必要なのであり、今あるロシアとは全く違いますが、私たちは努力しています。

他方で、私たちは、アメリカで、西側で、そして世界で何が起きているのかを冷静に理解すべきです。進歩主義者と保守主義者、グローバリストと伝統主義者(多くの西洋文化には近代よりも深い伝統があり、ナショナリズムはブルジョア的で近代的な現象であるため、ナショナリストでさえあるかもしれません)の間で死闘が繰り広げられています。これは本当の内戦です。

両党はロシア人でもロシアびいきでもありません。しかし、片方とはすでに直接対立しており、核攻撃を交わす瀬戸際にあります。キーワードは「すでに」です。「そうなるかもしれない」ではなく、「そうなっている」のです。リベラル左派、確信犯的グローバリスト、ネオコン(元マルクス主義者、トロツキスト)です。我々は彼らと戦争状態にあります。彼らはバイデン、ブリンケン、マクロン、ヌーランド、サリバンです。リベラルの前線です。

そして彼らに対抗して、つまり現在の熱狂的なリベラルの敵に対抗して、アメリカ自身とEUで反保守的な反対派の波が高まっています。ウクライナやロシアのせいではありません。単に敵対しているだけです。そしてその波はますます強くなり、ますます勝利に向かっています。

バイデンの討論会での失敗、トランプ暗殺未遂の失敗、バンスの指名、EU選挙での右派ポピュリストの成功、オルバン一派…。これらすべてが、我々が戦争状態にあり、黙示録の瀬戸際に瀕している主敵の背中に刺さったナイフです。

そして始まります:「トランプは信用できない、バンスは見かけとは違う、オルバンは友人ではない」等々。そうだ、できない、そうだ、同じじゃない、そうだ、友だちじゃない。しかし…彼らは敵の敵なのです。それでは不十分ではないでしょうか?トランプ政権下では、西側諸国と戦争していませんでしたし、オルバンは–そしてバンスはさらに大きく–ウクライナのナチス・テロリスト政権を支援することに断固反対しています。

欧米の保守派に対するネガティブなイメージは、私たちが戦争状態にある欧米の左派・リベラル勢力の人為的な戦略です。私たちが保守派を恐れ、怖いレッテルを貼り、欠点や短所を探している限り、主敵は息をひそめることができます。右翼ポピュリストのルペンの台頭は、左翼との同盟を通じて、マクロン野郎のリベラル派によって買われました。また、保守派の悪魔化によっても。

そして、何事もなかったかのように、キエフにロシア深部を攻撃するミサイルを供給している連中は、そのエージェントを通じて、米国や欧州の「右翼の脅威」で我々を脅かし続けています。ロシアでは、あたかも正統派の共産主義者や社会民主主義者が権力を握っているかのようです。しかし、我々は保守派に支配され、伝統的価値観のベクトルを宣言しています。そして、西洋や東洋のどんな保守派も、LGBTやジェンダー政治、トランスヒューマニズムを愛する人々よりは、明らかに私たちに近いのです。そう、欧米の保守派は欧米の文化を支持しています。私たちは何を望んだのでしょうか?ロシアの文化を守るため?私たちは本当にそれを支持しているのでしょうか?修辞的な質問です。しかし、リベラル派はどんな文化も公然と中止を求めます。これが文化の取り消しです。

一言で言えば、ロシアの伝統主義者と保守主義者は、自分たちの強さに自信を持ち、主権を強化しながら、西側諸国の転換期を冷静かつ冷静に観察すべきです。われわれに敵対する悪魔に取り憑かれた文明は挫折しつつあります。これはチャンスです。

まさに、落ちているものを押せばいいのです。

翻訳:林田一博