「これ以上の脅威は許せない、反撃の時が来た」:ドゥーギンが避けがたい核衝突について警鐘を鳴らす
ロシアの政権は、ウクライナの戦争においてロシアが一定のルールを順守していると示すことを望んでいます。しかし、西側諸国は新世界秩序の開始以来、実際には2014年のクリミア併合から、ロシアが(西側にとって有利な)ルールを破っていると見なしてきました。たとえロシアがルールを破っていなかったとしても、それは何の意味も持たないと西側は考えています。その結果、西側諸国はロシアに対して、ルール無しの戦略を採っているのです。
西側諸国にとって、ロシアを打ち負かし「脱植民地化」すること、つまりロシアを最大限に弱体化させ、従属させ、90年代の状態に戻すことが重要です。そのためには、どれほどの代償を支払うべきかというと、直接的な核衝突を除いて、全てが許容されるでしょう。
一方で、ロシアは西側が全く無視している独自のルールシステムを構築しています。そして西側は、モスクワが戦争において自己制限を課していることを弱さと見なし、更に強く押し付けてきています。
ウクライナは、というと既に長い間、非理性的に行動しています。損失が増えるほど、彼らは猛烈に抵抗します。それはまるで狂犬病に冒された動物のような行動で、森から逃げ出したラクーンやリスが暗闇の狂気に追い立てられるほど致命的です。ここにはルールなど存在しません。だからこそ、ウクライナの狂気に駆られた指導者たちは、核衝突を引き起こすことを許容するだけでなく、それを望んでいるのです。狂ったリスからは、何を得ることができるでしょうか?
適切に進展するためには、より現実に即した問題と対応の体系を構築することが必要です。戦術的及び戦略的核兵器(TNWやSNW)の使用に至る前に、通常兵器に基づく紛争のエスカレーションにはまだかなりの余地があるのです。そして、多くの要素がまだ活用されていません。これはルールから生じる制約です。ルールはこれを許していません。しかしながら、ルールが一方だけに適用され、西側や特にキエフの執拗な人々には存在しない場合、それらはもはやルールとは言えません。
一方の対話者しか理解できない言葉は何の役にも立ちません。なぜなら、国内ですら誰もがこのルールを必要とはしておらず、さらには理解さえもしていないのですから。
必要に応じて我々は反撃し、手段もある、という脅しはもはや不十分であることが明らかです。では、反撃しましょう。もし手段があるのであれば、今こそそれを行使するときです。手段がないとしたら、それは解決可能な問題です。手段を作り出すか、手段を見つけましょう。望ましくは、強力で、標的指向があり、非常に恐ろしいものが良いです。狂犬病は治療不可能であるという事実から出発するべきです。
クリミアは攻撃されるでしょうし、我々の古い領土もまた攻撃されるでしょう。彼らは既に攻撃を開始しています。
我々はまだ西側に到達していません。再び、戦術的および戦略的核兵器(TNWおよびSNW)の問題です。これは最終的な議論であり、最終手段ではありません。
しかし、狂犬病にかかった者たちに対しては、何かを行うことができます。もし可能なら、今がそれを行う時でしょう。
そうでなければ、我々の脅威はあまりにも軽視されることになります。
我々は、我々の人々の英雄的な努力により、前線を保っています。それは困難ではありますが、我々は続けており、敵は甚大な損失を被っています。しかし、ここでは他の何かが必要とされます。敵にとって急激で予期せぬ、厳格で致命的なものであれば良いでしょう。勝利は、我々の状況では無意味になるどんなルールよりも優れています。
我々は勝利以外の何ものも求めていないのです。
翻訳:林田一博
"Хватит угроз, пора ответить": Дугин предупредил о неизбежности ядерного конфликта