多極化に関する世界会議 スピーチ ① 木村三浩 日本国愛国者団体「一水会」代表
まず、世界の正義と真実を追求する国際ユーラシア運動の多極化に関するグローバル・オンライン会議に参加された全ての方々に、心からの敬意を表します。
私は、愛国的な社会活動家である日本の愛国者団体「一水会」の木村三浩と申します。
まず、現在の日本の立場について述べます。日本は77年前に米英との戦争に敗北して以来、アメリカの傘下にあります。
しかしながら、私たちは日本の完全な独立と主権の確立を求めます。従属や制限を受けることなく、自立した日本を求めます。
また、国際関係においては、公正で公平な対等な扱いが必要だと考えます。特に、米国の価値観が世界共通であると主張することには反対します。これは、ドル基軸通貨制度とパックス・アメリカーナによって作り出された状況に他なりません。そこで、まず第一に確認したいのは、ロシアによるウクライナへの軍事行動が、NATOの東方拡大によって策謀されたウクライナ反動政権によるロシア分解計画の一環であることです。この計画は、伝統や文化、独自の価値観を力ずくで破壊しようとする欲求から生じています。
私たちは、各国や地域の伝統、文化、言語価値を尊重することが重要だと信じています。国際的な価値観の多元的な尊重こそが、現代世界に必要なものです。
第二に、米国が先に開催した「サミット・フォー・デモクラシー」についてです。このサミットの唯一の目的は、米国の世界秩序を支持することでした。参加した国々は健全な国家であり、それ以外の国々は「非民主的な国家」というレッテルを貼られたような印象を与えようとしたのです。
2023年3月27日付のロシア紙「ロシースカヤ・ガゼータ」に掲載された記事「米国の民主化サミットについて」の中で、ロシア安全保障会議長官のニコライ・パトルシェフ氏が、米国のダブルスタンダードによる欺瞞について深い洞察に満ちた指摘をされています。
「米国は、米国の利益を守る世界秩序を維持するために、その体制の危機を覆い隠すためだけに民主主義の美しさを強調し、一般の米国市民の権利を無視し欺いています。言論の自由があるというが、それは幻想にすぎず、強力な企業のエリート集団に支配され、メディアは彼らのメガホンとなっている。」
"一体それらの何が民主主義なのか! "と言いたくなります。
これはインタビューの一部ですが、まさにその通りです。この米国のプロパガンダに騙されてはいけません。
3つ目に、日本の現状を説明させて頂きます。
現在、日本は明らかにアメリカの「植民地」と言えます。この状況は過去75年間にわたって変わっていません。
多くの日本人はこの主張に納得しないでしょう。これは一般的に、第二次世界大戦後に日本の主権が回復したと認識されているためです。
また、日常生活において米軍基地が存在しているにもかかわらず、「トモダチ」として受け入れられ、日本の風景の中で自然な存在とされています。実際のところ、日本はアメリカによって統治されており、しかもそれは視覚的に認知できないように巧妙に操作されています。
そのため、多くの日本人は自国が「植民地」であるとは考えていません。他の国々も、一定の範囲内ではあるものの、日本を独立した国として認めています。しかし、再度言いますが、日本は明らかにアメリカの「植民地」なのです。
第二次世界大戦について言えば、77年前の1945年3月10日には、東京大空襲によって10万人が一夜にして焼死しました。さらに、広島と長崎においては、人類史上初めての原子爆弾が使用されました。しかしながら、占領政策によって、これらの爆撃が日本によって引き起こされたものであり、日本人がその責任を負うべきだという自虐的な意識が植え付けられました。これが日本の悲劇であり、なおも日本には100以上の米軍基地が存在する理由でもあります。首都東京の空域の半分は米軍横田ベースが管理し、日本国の民間機が、日本の空を自由に飛べない現状を日本国の愛国者はこれに甘んじる事は出来ません。
米国政府が「これが民主主義だ」「これが自由だ」「民主主義の頂点価値は普遍的であり、アメリカは世界のリーダーだ」という傲慢な立場をとっており、米国はその思い上がりを戦争犯罪として裁かれるべきです。
私たちは、多元主義の価値を認める公正で公平な国際社会の形成を望んでいます。また、ドル基軸体制とパックス・アメリカーナを終わらせるためには、まずイラクを含む米国の戦争犯罪を国際法廷で裁く必要があります。道徳的な羅針盤を持ったユーラシアの運動が重要であると考えます。
その点で、ロシアとウクライナの停戦を提唱したブラジルのルーラ大統領の立場を支持します。戦争を止める責任は米国にあることを自覚し、その責任を果たすよう求めます。
私たち「一水会」は、この国際ユーラシア運動会議における支持し、ここに宣言します。
ご清聴ありがとうございましなた。
翻訳:林田一博