アレクサンドル・ドゥーギン「リベラル派に対抗する右派と左派の同盟が必要だ」

欧米には優れた右翼が存在し、非常に悪くない左翼もいます。ドイツの「ドイツのための選択肢」は素晴らしい右翼であり、サラ・ヴァーゲンクネヒトは優れた左翼です。アメリカにはトランプやJ.D.バンスといった右翼がいる一方で、トゥルシー・ガバードやロバート・ケネディ・ジュニアといった左翼もいます。そして、どこの国でも同様です。

しかし、メランションのようなグローバリストの腐敗者がいて、マリーヌ・ルペンのような民衆の進撃に直面した際、リベラルなマクロンを危機的な状況で救おうとしています。また、ヨーロッパの極右勢力の中には、アゾフ大隊*のナチスと共に私たちと戦うために向かう者もいます。彼らは、ゼレンスキーがユダヤ系リベラルの道化であり、麻薬中毒者であり、変質者であるという事実から目を背けています。そのため、彼らはリベラルなNATOの鎖につながれた従属的な犬にすぎません。

我々の国でも同様です。正直な右翼の愛国者や正教徒、君主主義者、そして（神よお許しください、彼らが何と呼ばれているか知りませんが）「ロシア民族主義者」もいます。彼らは戦線を支えています。そして、同様に誠実な左翼の愛国者もいます。彼らは特別軍事作戦（SMO）の英雄です。しかし、右派からプーチンを攻撃し、左派からイリインを攻撃するクズもいます。これはどこの国でも同じです。

したがって、右翼も左翼も適切である場合もあれば、そうでない場合もあります。しかし…

リベラルに関しては話が別です。良いリベラルなど存在しません。すべてのリベラルは世界政府と西洋の覇権の側に立っており、彼らの側につく者はすべて、真の右翼や真の左翼の絶対的な敵です。なぜなら、資本主義は純粋な悪であり、右翼と左翼の双方から同時に打倒されなければならないからです。

逆に、ソロスのようなリベラルは、無意識の「右翼」と腐敗した「左翼」を自分たちの利益のために操っています。

私たちには、リベラルに対抗するための右翼と左翼の同盟が必要です。これはロシア国内でも国外でも必要です。

真の右翼と左翼は人民を代表していますが、リベラルは売国的なエリートを代表しています。良いリベラルなど存在しません。良いリベラルとは存在しないリベラルであるか、（少なくとも）かつてのリベラルです。そして、リベラルがすべて同じではないと証明しようとしても無駄です。すべてがそうです。右翼も左翼もさまざまな形がありますが、リベラルはみんな一つなのです。

*ロシア連邦でテロ組織と認定されている組織。

翻訳：林田一博